半身浴にはデトックス効果がほとんどなかった!

 

デトックス効果の代名詞ともなっていた半身浴だったが…

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お風呂で半身浴をしながら何時間も過ごし汗を出す…デトックス効果で身体の中の老廃物を出すための目的で、美容への意識が高い女子のライフスタイルとしては当たり前の風景と言ってもいいだろう。そんな美容の常識として根付いているとも思われる汗を出すという行為が実はデトックス効果がほとんどないという研究結果が出たという。今まで私がやってきた半身浴はいったいなんだったんだという女子も多いかもしれない。それどころか、半身浴は美容にはマイナスの効果がある場合もあるという。もしかしたら、半身浴女子はライフスタイルを見直す時かもしれない

 

汗の成分中の有害物質はほんのわずか

デトックスとは人間の体内に溜まった食品添加物・有害ミネラル・老廃物・重金属・ダイオキシンなどの有害物質を身体から排出させるということ。食生活の改善など色々な健康分野でデトックスという言葉が使われているが、我々にとって一番身近だと思われていたのは汗をかくことだろう。しかし、今回の研究のリーダーであるカナダ、オタワ大学の運動生理学者で、体脂肪に蓄積する汚染物質の研究をしているパスカル・インベルト氏は、汗の成分の中には色々な種類の有毒物質も含まれているが、汗の成分の多くは水とミネラルで、有毒物質の量は微量であり、あってもなくても変わらない程度であるという。

 

大量の汗をかいても有毒物質の1%も排出できない

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インベルト氏の研究によると、まず普通の人が1日45分間の激しい運動を行った場合、その発汗量はせいぜい2リットルほどで、これには、運動をしていない平常時にかいた汗も含まれる。そして、それだけの汗を出したところで、そこに含まれている汚染物質の量はというと、0.1ナノグラム以下しか含まれていないというのだ。普段の食生活で体内に取り込む有毒物質のうち、汗で出る量は0.02%に過ぎず、さらに激しい運動を行ったとしても、それは0.04%程度増えるにすぎない。つまりどれだけ大量の汗をかいたところで、その日体内に取り込んでしまった有毒物質の1%も排出することができないということだ。

 

半身浴で長時間湯船につかると肌の潤いが消える

それどころか、半身浴などで長時間湯船に浸かっていると、天然保湿成分を含む皮脂や細胞間脂質が皮膚の表層から失われてしまい、入浴後、肌の潤いが消えてしまうという。美容、健康のデトックス効果を狙っての半身浴によって、逆に肌が乾燥してしまうというデメリットが発生してしまうのだ。では半身浴には何の効果もないのかというとそういうことでもないらしい。
夏場は冷房がかかった室内に長時間いると、足元にたまった冷気が足のむくみの原因にもなる。半身浴はそんな「むくみ」をとるのには有効だという。むくみの緩和には血液循環が大切だが、それにはある程度長くお湯に浸かっていることが必要。そこで、「全身浴」より、熱く感じにくい「半身浴」の方が長い時間入浴できるので有効というわけだ。

 

参考:NATIONAL GEOGRAPHIC

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