現役20年でたった1ゴール…下手なのにプロで稼ぎ続けた“詐欺師FW”の手口がすごい

サッカーが下手な選手がプロサッカー選手として生きるための術とは?

現役20年でたった1ゴール…下手なのにプロで稼ぎ続けた“詐欺師FW”の手口がすごい
現役20年でたった1ゴール…下手なのにプロで稼ぎ続けた“詐欺師FW”の手口

ブラジルでは貧困から脱出するため一番身近な方法がプロサッカー選手として成功することだという。そんなブラジルの文化がロベルト・カルロス、ロナウジーニョ、ネイマール…名だたる様々な名プレイヤーを生んできた。
しかし、今回紹介する選手はそんな名プレイヤーたちとは違い、サッカーの技術ではなくちょっと違った技術を磨いて、プロサッカー選手として20年間生きた選手だ。

 

そのブラジル人サッカー選手の名前は「カルロス・カイザー」。カイザーも貧困から抜け出すためにプロのサッカー選手として生きていくことを選んだブラジル人のひとり。名前的にはなかなかサッカーが上手そうなカイザーであるが、その反対で、実はサッカーが上手くなかった。ストライカーでありながら、プロ現役生活を引退するまでの20年間に記録したゴールはわずかに「1」。そんなカイザーがどうやって、厳しいプロサッカーの世界で生きていくことができたのか。以下、その手口が書かれた記事だ。

 

カイザー氏は、ボタフォゴの下部組織を経て1979年にメキシコのプエブラFCに入団したが、実力が足りずに数か月で退団。ただ、その後も3〜6か月の短期契約ながらさまざまなクラブを渡り歩き、プロとして20年間プレーした。

カイザー氏がプロ生活を維持するために仕組んだ手口は多岐にわたる。まずは、有名選手たちに取り入り彼らに気に入られることで他クラブに推薦してもらうというシンプルなもの。当時はまだ過去のプレー映像を見ることはできず、クラブのスカウトは有名選手のアドバイスを信じてカイザー氏と契約を結んでしまっていたようだ。

さらに入団後もカイザー氏の策略に抜かりはない。嘘の怪我を申告して調整という名目のもとで時間の引き伸ばしを行い、そのまま数か月の契約期間を満了し、次のクラブに移籍するというパターンを繰り返していた。

また、記者に賄賂を渡して自分を良く見せる記事を書かせたり、当時は高価とされていた携帯電話を手にチームスタッフの理解できない英語で話し、世界的に名が知れていることを装ったりと、カイザー氏は周囲の人々を洗脳し続けた。

引用元:ゲキサカ

 

なんと、有名選手に取り入りる、ウソをついて試合に出ない、記者に賄賂を渡す…などなど、サッカーの技術ではなく、自分を売り込む営業方法のみを磨き次々と契約を勝ち取っていったのだ。
そんな方法で、本当に20年間もごまかし続けられるのかと思ってしまうが、やはりピンチの時もあったようだ。

フランスのアジャクシオに移籍した際、現地で「ブラジルの有名選手が来た」と話題になり、クラブは公開練習を実施してカイザー氏にファンの前でテクニックを披露してもらうことに。ここでカイザー氏がとった秘策は、ファンサービスのふりをしてボールを全て客席に蹴ってしまうというものだった。最後にユニフォームのエンブレムにキスをすると、ファンはカイザー氏の粋なパフォーマンスに大興奮。その後、カイザー氏はいつも通りほとんどプレーすることなく、契約満了でクラブを去った。

引用元:ゲキサカ

 

カイザーは、そんなピンチを乗り越えながら、あらゆる手段を駆使してクラブや世間をだまし続け、1990年代初めまで、のらりくらり引退まで20年間、プロサッカー選手として稼ぎ続けたのだ。ある意味プロサッカー選手より営業マンや広報などの職業の方が向いていたのではないかと思ってしまうほど。
騙されたクラブ側としては、たまったものじゃないが、どこか憎めないと思ってしまうのは筆者だけだろうか。