中国で爆発的なザリガニブーム

コンビニを超える数のザリガニレストラン

ザリガニを食べる様子

ザリガニといえば、川に糸を垂らして釣ったり、釣ったザリガニを持って帰って家で飼育したりというイメージがある方も多いと思うが、今中国ではそのザリガニがブームとなっているという。といっても飼うのではなく、食べるのがブームになっているというのだ。ザリガニレストランに長蛇の列、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドを超えたザリガニ料理専門店がある、上海ではコンビニの数を超えるザリガニレストランができている、などなどザリガニブームを表す現象を挙げると枚挙にいとまがない。それにともない、材料となっているアメリカザリガニの生産量はここ10年で5倍、2016年からの2年間で、倍以上となっているという。

 

ザリガニ料理はどんな料理?

ザリガニ料理

日本人にとってはなじみがないかもしれないが、原産地のアメリカでは漁獲され名物料理として親しまれているほか、フランス料理などでも利用されている。では、中国の人々はアメリカザリガニをどのように食べているのだろうか?人気メニューのひとつとしては四川料理風に味付けた「麻辣小龍蝦(マーラー・シァオロンシア)」。中国山椒と唐辛子を使ったものだ。そのほかニンニクなどで味付けられたザリガニ料理など店によってバラエティに富んでいる。なお、地方によっても違いもあるが、アメリカザリガニの出荷が最も盛んなのは6月~8月。夏にビールのお供に食べると、相性は抜群だとか。中国人にとってザリガニは夏の味覚のひとつなのだ。

 

広がるザリガニビジネス ザリガニ専用洗濯機も登場

ザリガニレストランの中にはザリガニの殻を剥くプロ「剥師」がいる店もあり、上手く殻を剥くことができない客に剥き方を教えてくれる。この剥師は30分以内に1.5キロ分の殻を剥くなどの厳しい条件があるが、その給料は名門大学の大卒初任給を超えることもあるという。また湖北省潜江市の江漢芸術職業学院では、2017年からザリガニ産業で働く人材育成のため、ザリガニ教育に特化した学部を新設。「ザリガニ調理技術と栄養」「食品飲料管理」「市場営業販売」の3つの専攻があるとか。また、中国では今ザリガニの職人やザリガニのエリートが生まれつつあるのだ。
また、湖北省のザリガニの達人(何の達人なのか不明だが…)が洗濯機メーカーと共同で、3分で50キロのザリガニを洗う事ができるというザリガニ専用洗濯機を開発。ショッピングサイトで売り切れになる人気をみせているとか。

ザリガニ専用洗濯機

 

ザリガニには恐ろしい寄生虫がいる可能性がある

そんなに美味しいなら、近所の川でザリガニを釣って食べてみよう、そんな方もいるかもしれないが、ここでひとつ注意。アメリカザリガニには寄生虫がいる可能性があるということ。代表的な例としては「肺吸虫」。この寄生虫が人の体内に入ってしまうと気胸を起こしたり腹膜炎をおこしたりするという危険がある。アメリカザリガニの場合、寄生虫を死滅させるためには全体を摂氏100度の温度に10分間さらす必要があるという。このようにアメリカザリガニには十分な加熱が必要だが、基本的には調理のプロに任す事をお勧めする。

 

日本でもザリガニは食べられる

そんなの中国いかなきゃ食べられないじゃん。そういう方もいるかもしれないが、日本でもザリガニ料理を食べられる場所がある。それは北海道の阿寒湖。こちらではアメリカザリガニではなくウチダザリガニという種類のザリガニを「レイクロブスター」と呼び、食材としており、周辺には、ザリガニ料理を提供しているお店もある。湖畔の食堂「海平」というお店では塩ゆでしたザリガニや天丼、「温泉工房あかん」では、ザリガニのパスタを食べることができる。中国までは行けないという方はぜひ北海道でザリガニを味わってみてほしい。

ザリガニパスタ

 

参考:FNN PRIME ハフポスト AFPBB News 人民網日本語版 LINEトラベルjp