自分をはねた男に拉致された女性が解放されることになった理由とは?

もしも、あなたが何かのきっかけで拉致されたとしたらどうするだろうか。多くの人はパニックなり、自分の今置かれている状況を冷静に理解できないかもしれない。しかし、困難な事かもしれないが、そこで、一旦冷静になり、状況を観察、分析し、希望を捨てないで逃げ出したり、解放されるヒントを探す事がもしかしたら重要な事なのかもしれない。そんな拉致事件が7月23日オーストリアで起こった。

路上ではねられた男に自宅に拉致され暴行を受ける

ナタリー・ビアリさん 画像『sky news』より引用

拉致されたのはオーストリアの女性で、プロトライアスロン選手のナタリー・ビアリ(Nathalie Birli)さん(27)。彼女は7月23日オーストリア南西部グラーツの路上を走行していたところ、車にはねられると、さらにその車を運転していた男(33)に木の棒で殴られて失神してしまった。彼女が次に気がつくと、その男の自宅らしき場所だった。しかも、ビアリさんはイスに裸で縛り付けられている状態。ビアリさんはその後、その男に首を締められたり、水死させられそうになったり、と暴力行為を受けたという。こんな状況であれば、絶望してどうすればいいかわからなくなっても無理はない。しかし、彼女は違った。その場所から生きて帰るためのヒントを探した。

部屋にたくさんあったランの花を褒めた

ナタリー・ビアリさん  画像『sky news』より引用

その男の自宅である、古ぼけた一軒家の部屋には、男が栽培しているランの花がたくさんあったという。
そこでビアリさんは男が育てたそのランの花を褒めることで、一時はビアリさんを水死させようともしていた男をなだめ、どうにかビアリさんに向けられている男の憎悪を治める事に成功。
そこから、男は突如ビアリさんに好意的な態度を示すようになり、自分のガーデニングへの熱い思いから、
最終的にはトラブルだらけだったという幼少期についてまで打ち明けるほどになったという。
そうしてるうち、男はなんとビアリさんを解放することに同意
ビアリさんと彼女が乗っていた自転車までも、家に送ってくれたという。
その後男はビアリさんの自転車に搭載されていたGPSの記録から居場所を特定され警察に逮捕された。

ビアリさんが、部屋を観察する気力も何もないぐらいパニックになっていたら、解放されることを諦めていたら、また上手くその男をなだめることができなかったら、彼女の運命は全く違ったものになっていたかもしれない。彼女にとってイチかバチかの賭けだったのかもしれないし、全てのケースで当てはまる事ではないかもしれないが、彼女のとった行動や判断はまさかの時のヒントになることがあるのかもしれない。

参考:AFPBB News