カップラーメンの余ったスープで車が走る?スープは豚骨が最適 岡山理科大学の准教授が研究

ラーメンの油分でバイオディーゼル燃料を生み出す

ラーメンスープから作ったBDFで車を走らせるイメージ  画像『山陽新聞digital』より

SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』では、タイムマシンと化した車「デロリアン」を走行させるため、科学者であるドクが燃料としてバナナの皮、ビール、アルミ缶などを利用していた。短いがインパクトあるこのシーンが記憶に残っている方も多いのではないだろうか。

さて、タイムマシンとまでは言わないが、同様に私たちが捨てがちなあるものを燃料として車を走らせてしまおうという科学者がいる。岡山理科大学の近藤千尋准教授だ。彼はラーメンの残ったスープからバイオディーゼル燃料(BDF)を生み出すユニークな研究を進めている。

日々、学生たちとカップ麺をひたすら食べては残ったスープに浮かぶ油分を回収。しょうゆやみそよりも「背脂豚骨系」のスープがBDFに向くことがわかった。また、豚骨系なら1杯で約10ミリリットルのBDFが回収できることや、粉末より液体スープの方が油分が多く含まれていることもわかってきた。また油の回収方法も最も効率よく、製造コストも低い方法を見つけ出した。

そして、すでに作ったBDFで小型発電機のエンジンを動かすことに成功。ラーメン店で提供されるスープでもほぼ同様の結果を得られることもわかっており、ラーメン店で廃棄されるスープの有効利用への可能性も考えられる。

近藤准教授は、今後スープに沈殿した具材などからガス燃料を作る研究も計画しているという。学生とともにカップラーメンを食べ続ける日々はまだまだ続きそうな気配である。

参考記事:山陽新聞digital